過食嘔吐を続けると歯がボロボロになる?身体への影響について

ダイエット

「摂食障害の過食症で、排泄行為がある人は歯が消化液で溶けるって本当なの?」
「過食嘔吐は身体にはどんな影響が出てくるものなの?」

歪んだボディイメージがある人や、自分に厳しすぎる人が抱えやすい過食症。
心に深いダメージがあるのはもちろんのこと、身体も深刻な傷を抱えている場合もあります。

この記事では過食嘔吐で生じる身体の影響についてご紹介します。

摂食障害とは


摂食障害は摂食(食べるなどの食行動)に関わる病気です。

その中でも症状ごとに分類され、平均体重を著しく下回っている特徴のある神経性やせ症や、衝動的に大量に食べ物を食べて嘔吐や下剤使用で排出行動が見られる神経性過食症・衝動的に大量に摂食するけれど排出行動のない過食性障害に分けられます。

こちらの記事でも3つの摂食障害の違いや特徴について解説していますので、是非チェックしてみてくださいね!

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過食嘔吐で生じる身体の影響


ここからは過食嘔吐が与える身体への影響について解説していきます。

歯がボロボロになる


過食嘔吐では、食べ物を消化するための強い酸性の胃酸が逆流して歯を溶かしてしまう恐れがあります。
胃液は口の中全体に広がるため、広範囲にわたって歯を溶かしてしまいます。
また、浅く広く歯を溶かすため悪化が進んでから気付くことになるので、自覚することには既に歯がボロボロになっていることも稀ではありません。

酸蝕歯って知ってますか? 口腔ケアチャンネル 932(口腔ケアチャンネル2 #605)

顔が浮腫む


顔がパンパンに浮腫んで膨らむのは、嘔吐によって唾液腺が発達することが理由として考えられます。
嘔吐によって唾液腺が発達して、肥大していくと腫れているように見えます。

塩分の摂りすぎやお酒を飲んだ後のような一般的な浮腫と違う点は、嘔吐を続ける限り腫れている状態が続くことがほとんどで、有効な治療法も確立されていないということです。

また、胃酸が吐瀉物と一緒に排出されることで水分が失われてしまうと顔を始め身体の浮腫の原因にも繋がります。
胃液の分の水分が失われると、身体の状態を保つための水分やミネラルも減り、倦怠感やだるさを生じる原因になります。
水分バランスが取れない状態が続くと便秘や浮腫が生じてしまいますよ!

内臓の損傷


げっぷをするときに、胃液が上がってきて喉が焼けるような感覚になったことはありませんか?
これは逆流した胃液の酸が強力なため生じます。

前述の通り、胃酸は非常に強い酸性を持つ消化酵素です。
本来食べ物を溶かすための胃酸は、逆流すると内臓を傷つけてしまいます。

胃酸で内臓が傷つけられると内臓から出血する場合があり、特に食べ物の通り道である食道が傷つき、それを放っておくと食道癌の原因にもなり得ます。

まとめ


いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!

  • 摂食障害を病院に行かずに自分で治そうとするとかえって長引く場合やさらに悪化して危険な状況に陥るケースもある
  • 摂食障害は神経性やせ症・神経性過食症・過食性障害に分けられる
  • 過食嘔吐では食べ物を消化するための強い酸性の胃酸が逆流して歯を溶かしてしまう
  • 胃液は口の中全体に広がり、浅く広く歯を溶かすので自覚する頃には歯のダメージが深い場合がある
  • 嘔吐によって唾液腺が発達して、顔がパンパンに浮腫んでいるように見える
  • 胃酸が吐瀉物と一緒に排出されることで水分が失われてしまうと顔を始め身体の浮腫の原因になる
  • 水分だけでなくミネラルバランスも崩れる原因になり、浮腫や便秘、倦怠感を引き起こす原
  • 強力な酸性の胃酸は、逆流すると内臓を傷つけてしまう

過食嘔吐は精神だけでなく、歯や内臓をも傷つける怖い心の病気です。
見た目のコンプレックスから、大きな病気の原因にも発展してしまう場合もあるので、周りのサポートを受けて長期的に治療する必要があります。

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