摂食障害での病院通いは意味が無い?
「過食嘔吐も心の問題だから病院に行っても意味がないのでは?」
「摂食障害で病院に行かなくても、意識次第で自分でも治せるのでは?」
ダイエットだけでなく、親子関係や社会的なストレスなど様々な要因がある摂食障害。
心療内科に通うのがなんとなく後ろめたいと感じる人も多くいるのではないでしょうか。
しかし、摂食障害は繰り返し起こる可能性のある難しい精神疾患とも言えるため、病院に行かずに自分で治そうとするとかえって長引く場合やさらに悪化して危険な状況に陥るケースもあります。
この記事では摂食障害についておさらいしながら、病院に通うメリットについてもご紹介します。
摂食障害とは
摂食障害は摂食(食べるなどの食行動)に関わる病気です。
その中でも症状ごとに分類され、平均体重を著しく下回っている特徴のある神経性やせ症や、衝動的に大量に食べ物を食べて嘔吐や下剤使用で排出行動が見られる神経性過食症・衝動的に大量に摂食するけれど排出行動のない過食性障害に分けられます。
こちらの記事でも3つの摂食障害の違いや特徴について解説していますので、是非チェックしてみてくださいね!
https://nagareha.com/archives/319
摂食障害は自力で治せるの?
摂食障害になった人の中には病院に通わずに症状が治まったという人も確かにいますが、基本的には専門医の治療や環境の改善といった根本的な原因を取り除くことが必要です。
また、一度症状が治まったとしても、他のストレスがかかったり衝動的にまた過食や拒食を行ったりして再発しやすい特徴があります。
そのため、治ったと本人は思っていても本当は一時的なものでまた繰り返してしまう危険もあるので基本的に専門医と二人三脚で治療を行うものと覚えておきましょう。
摂食障害はどれぐらいで治るものなの?
前述の通り、摂食障害は再発しやすい特徴があります。
そのため、完治の見極めが難しいだけでなく、治るまでに時間を要する場合がほとんどです。
治ったと診断できる状態になるまで、早い人でも1年ほどで、10年以上長引くケースも珍しくありません。
治療には栄養や薬物・心理カウンセリングなど様々な要素から根本的な原因や症状によって医師が治療の方針を決めます。
医師や栄養士・カウンセラーといったプロフェッショナルが治療に携わることもあり、摂食障害が治るまで患者とともに疾患と向き合います。
大がかりに思われるかもしれませんが、摂食障害は最悪の場合死にも至ります。
摂食障害から命を守るためにも長い年月・専門家による治療が必要であることを覚えておきましょう。
[かんさい熱視線] “摂食障害”当事者からの告白 | NHK
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!
- 摂食障害を病院に行かずに自分で治そうとするとかえって長引く場合やさらに悪化して危険な状況に陥るケースもある
- 摂食障害は神経性やせ症・神経性過食症・過食性障害に分けられる
- 摂食障害になった人の中には病院に通わずに症状が治まったという人もいるが、基本的に医師による治療が必要
- 摂食障害は一度症状が治まったとしても、他のストレスがかかったり衝動的にまた過食や拒食を行ったりして再発しやすい特徴がある
- 摂食障害の治療は基本的に専門医と二人三脚で治療を行うもの
- 摂食障害は完治の見極めが難しいだけでなく、治るまでに時間を要する場合がほとんど
- 治ったと診断できる状態になるまで、早い人でも1年ほどで、10年以上長引くケースも珍しくない
- 摂食障害から命を守るためにも長い年月・専門家による治療が必要である
歪んだボディイメージや、ストレスから心を守るために衝動的に過食や拒食を行い、心身ともにダメージを受ける摂食障害。
ダイエットに取り組んでいる人は特に、その危険と隣り合わせであることを念頭に置いておく必要があります。
また、身近な人が摂食障害の経験があったり、まさに今克服をしようとしている状態である可能性も稀ではありません。
時間をかけてでも、当事者のペースで疾患と向き合っていくことが大切です。
そのためには決して1人で戦わずに、プロの力をを借りる必要があることを覚えておきましょう。